ジャズ、ブルース(或いはロックポップスなどにおいても)ではアドリブによる即興演奏が見所です。プレイヤーの「うた」(歌心)が聴けるからです。それらはフォーマットやルールのある即興演奏です。レベルの差はありますが、ある程度熟練されたテクニックが必要です。
私が普段から取り組んでいる即興演奏は「完全即興」です。ルールはなく、音に対して音でコール&レスポンスを行います。だから一般的に認知されている音楽という概念からは外れる場合が多々あります、というかそんなのばっかりです。
なんでそんな事がやりたいのか?と問われれば、プレイヤーはそれぞれ異なったバックグラウンドを持ち、生まれ育った環境、国、地域によって、身に付けたリズム感タイム感、音感、アンサンブルの組み立て方等等、表現方法が異なります。
でも即興演奏ならば!
ジャズプレイヤーと琉球古典音楽奏者、クラシック奏者とパンクロッカー、エレクトロニクスとガムラン等、(お互いにその気があれば)打ち合わせなしで演奏を楽しむ事が出来ます。
でも、そんなもの観て(聴いて)面白いのか?
そんなもの観て(聴いて)この上ない感動と興奮を覚えたからこそ、「やりたい!」と思ったのです。
つづく