日々セッション

音楽について考える事、研究、スケジュール等 - 佐久本丈一

"うたもの"

90年代後半から〜10年以上大阪に住んでいたが、移住後初めて観に行ったライブが羅針盤のライブだった。チケットぴあで前売り買って、それはもう初めてライブハウスに行く少年のように(その時既に26)ワクワクしていた。そのライブは羅針盤はメインアクトではなく、4バンドのジョイントライブ。羅針盤の出番も2番目か3番目。Boredoms想い出波止場等、変態アバンギャルドなバンドのギタリストである山本精一氏のうたものバンド。うたものとはいえやはりアバンギャルドな内容なのだろうと思っていた。(実はバンド名だけ知っていて音源はまったく聴いた事がなかった)それが始まってみるとどうでしょう、山本氏は椅子に座ってギターを弾きながら淡々と歌を歌い続けるだけ。元々私もそういう音楽活動はしていたけど、このライブを観て以降、常に羅針盤が頭の片隅にあって"うたもの"をやりたくなる。

 

30代後半から「ジャズギタリストになる!」と決心してからは、脇目も振らずジャズの練習・研究に励んだが、3年程前から呪縛から解き放たれ"うたもの"活動を再開した。

あー、色々書き足りないけど、私にとってはジャズを演奏する事と即興音楽を演奏する事は同じレベルにあるし、なんなら"うたもの"と即興も演奏するというスタンスは一緒。即興演奏は即興作曲である。プロセスに時間をかけられるか、敢えてかけないか、の違い。それはまた後程。

 

f:id:joooeguitar:20210606211650j:plain

 

youtu.be