日々セッション

音楽について考える事、研究、スケジュール等 - 佐久本丈一

だし巻き

関西生活で初めてだし巻き食べたのは、当時兵庫県に何店かあった「たいこ弁当」のだし巻き。それまでだし巻きは多分食べ事はなく、甘い卵焼きのイメージを持っていたので、食べてみると拍子抜けした。そんなにだしの味がしない、気がした。しかしこれがクセになるのである。関西風うす味。うす味とは味が薄いのではなく、甘過ぎず、辛過ぎず、酸っぱ過ぎず旨みが丁度良く詰まっている、と認識している。

たいこ弁当の次はまたもや当時兵庫県にあったウェルマートか?名前はっきり覚えてないが、そこの惣菜のだし巻きはたいこ弁当よりはだしが効いていたと思う。当時ド貧乏だったので、ウェルマートのだし巻きはちょっと小金持っている時のご馳走だったのである。

そしてそこから十年、大阪のある弁当屋のだし巻き弁当が絶品だった。おばちゃん一人でやっている弁当屋で、唐揚げも海老カツもおひたしもハラスおにぎりもなんでも美味かったが、だし巻き弁当が一番好きだった。注文するとだし巻きを焼いてくれて、その焼く様子を眺めていた。今もそのイメージをもって焼いている。

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