日々セッション

音楽について考える事、研究、スケジュール等 - 佐久本丈一

サイケロックを観に行った筈が

話は前後するが2000年代前半、あるライブハウスに河端一津山篤羽野昌二のトリオライブを観に行った。当時の私はまだまだロック系。河端氏、津山氏のバリバリサイケロックを期待していた。羽野氏の事は全く知らなかったが、この組み合わせから勝手にロックドラマーだろうと思っていた。セッティング中、ドラマーの羽野氏がチューニングを始めた。そしてレギュラーグリップの左手のみで軽くタム回しをしたのである!なんだこのドラマー‼︎‼︎もしかして今日はとんでもないモノが観れるかも‼︎‼︎と期待していたらとんでもない演奏が始まった。サウンドはバリバリロックだし、フリーインプロビゼイションなのだが、スウィング感がある‼︎‼︎‼︎

一聴してジャズ(をバックグラウンドに持つ)ドラマーだと確信出来た。あー、俺にもこのボキャブラリーがあれば、今より遥かに自由自在なインプロが出来るのかな?と思った。その日の演奏はジャズじゃないし、羽野氏もジャズをやっているつもりは毛頭なかっただろうが、私にとっては恐らく初フリージャズexperienceだったかも知れない。

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